「無料プログラミングスクールに通うと、ブラック企業に派遣されて奴隷のように使われるよー」とか
「プログラミングスクールが無料の時点でカリキュラムがなってないから学んでも使えません」とか
無料プログラミングスクールには裏や闇がある!!と主張する人がいますが、一方では
「派遣される企業次第だし、経験積んで独立したいならいいと思いますよ。」
という声もあります。
そこで今回は無料のプログラミングスクールについて、実際にどのような内容でスクールが運営されていて、就職までの流れが作られているのかなどを調べてみました!
無料プログラミングスクールに通うべきか否かを迷っている方のヒントになれば幸いです!
無料プログラミングスクールとは
無料プログラミングスクールとは、主に就職することが前提で数ヶ月無料でプログラミングを学ぶことができるスクールのことです。
無料でプログラミングが学べて、しかも就職できるなら受けない理由がないじゃん!って思いますよね。
ただ、これには理由があります。
無料で受けられる理由
なぜ無料でプログラミングが学べるかというと、スクールは無料で授業を提供する代わりに、企業にエンジニアとして受講者を紹介して紹介料をもらっているんです。
エンジニアが欲しい企業と提携しているから、授業料は企業がもってくれているイメージですね。
また、IT企業の大手や有名大学が技術革新のために出資して、無料で講座を設けているプロジェクトもあります。
無料プログラミングスクールの注意点
タダで技術が学べて、手に職も得ることができて、順風満帆に行くなんて、そんなうまい話ある?とか思いますよね。
その疑問はもっともです。
無料プログラミングスクールを受講するにあたって、いくつか注意点があるのでみていきましょう。
年齢制限がある
無料のプログラミングスクールに通うのに年齢制限があるスクールは多いです。
未経験の場合は20代を対象にするなど、就職後に伸び代がある年齢を指定していることが多いです。
場所によっては、20代前半まで、など厳しく絞っているスクールもあります。
期限が決められている
学習期限が決められていて、期限内は無料といった仕組みで運営している所もあります。
どこまで習得したいかによって変わりますが、プログラマーとして仕事できる技術レベルになるまでには1000時間学ぶ必要があると言われています。
期限が1ヶ月の場合などは、詰め込んで勉強しても足りない場合があるので、時間を確保できないと入門程度にしか使えないケースもあります。
人数が限定されている
1日に学べる人数に制限があったり、「募集期間内で何名まで」といった人数制限がある場合もあります。
定員を超えてしまうとその日は受けられないなんてことがあったり、スケジュールをとった期間の募集が埋まってしまうこともあるので、早めの行動を心がけましょう。
専属講師がつかない
講師がつかないスクールもあります。
専属講師がいない代わりに、テキストと場所を提供したり、動画講義があったりします。
質問できる先生がいないと独学に近くなってしまって、難解になる可能性があるので認識しておきましょう。
限られた言語のみ受講できる
受講できる言語が指定されている場合が多いです。
PHPだけやRubyだけなどといった具合です。
HTMLなどのマークアップ言語だけ簡単に学べるといった場合もあるので、仕事に使いたい場合などはしっかりと確認して受講しましょう。
経験がないと受けられない場合もある
経験者のみが対象の無料スクールもあります。
こういったスクールに間違って申し込んだりすると、いきなりハイレベルでわけのわからない状況になってしまい、挫折する可能性があるので注意しましょう。
少し経験があって、本格的に学びたい方には良いと思いますね。
就職先が決まっている
スクールから紹介する企業が決まっていて、そこに就職すること前提でないと受けられない場合などもあります。
就職斡旋の内容に関しても事前にしっかりと確認するようにしましょうね。
無料プログラミングスクールによくあるSES契約とは
無料プログラミングスクールから、就職先を斡旋するシステムは十中八九このSES契約によって紹介が行われています。
SESとは「システムエンジニアリングサービス」で、エンジニアの労働力を企業に提供する人材派遣サービスといったイメージです。
SES業界は、参加企業がとても多いので就職しやすいんです。
人材不足を解消するために無料プログラミングスクールで学んだエンジニアの卵が企業に紹介されていくというわけですね。
SES契約の企業に就職すると実践的な技術が身につかず使われるだけみたいな声もありますが、果たしてどうなんでしょうか?
有料でも無料でも最初はSESが契約が一般的
実際は無料プログラミングスクールだけでなく、有料のプログラミングスクールも最初はSES契約から就職斡旋をされることが多いようです。
「無料スクールだからSES契約で就職させられる」というのは、いささかポジショントーク的な匂いを感じますね。
無料スクールはSES契約での就職になるから絶対ダメだ!というわけではないと言うことを知っておいてください。
ただしSES業界で働くのは、あくまでステップアップのためで、長く労働力を切り売りする環境ではないと言うことも覚えておきましょう。
有料プログラミングスクールに通うメリット
無料プログラミングスクールもとても良いシステムで「知識もお金もないけど、とにかく早くエンジニアとして就職したい!」と言う人にはうってつけです。
ただし、将来的に「フリーランスで案件を受注するWebエンジニアを目指したい!」などといった目標がある人は、有料のプログラミングスクールで目的に沿って学ぶのが、理想のキャリアを実現する近道になるでしょう。
ここでは有料のプログラミングスクールに通うと良い理由を解説します。
スキルアップが早くて効率が良い!
有料プログラミングスクールは確かに費用がかかりますが、その分最新の良い情報が集まりやすいので、効率的にスキルアップができます。
未経験からのエンジニア就職だとやはりスキルがどれくらいあるのかが重要になってきます。
どれくらいのスキルがあるのかを、アピールするためには自分で作った作品をポートフォリオにして見せる必要があるのですが、魅力的なポートフォリオを作るためのスキルアップは、有料プログラミングスクールで学ぶことが有利なのは間違い無いでしょう。
自社開発案件を扱う企業への就職成功率が高くなる!
有料プログラミングスクールも転職支援・斡旋を行なっていますが、自社開発案件を扱う企業への就職もたくさん支援してくれます。
プログラミングスクールのポテパンキャンプでは、自社開発の企業のみを紹介しています。
またSES業界の企業でも、優良な所を紹介してくれます。
有料で受講している分、スクール側も親身になって就職口を考えてくれるので、安心とクオリティをお金で買っていると考えることもできますね。
本気でエンジニアになりたい人が集まっている
無料スクールだと、「とりあえずやってみっか」的なノリで受けてみる人もいるので、あまりモチベーションを高め合う関係に慣れない人もいます。
その点、有料のプログラミングスクールなら、はじめからエンジニアになるために本気で学びにきている人たちばかりなので、お互いに刺激をもらえて、スキルアップも早まり、モチベーションも高まります。
これからの未来のことを話せる仲間も増えるし、お互いに励まし合いながら切磋琢磨することができるでしょう。
有料スクールの受講料は、エンジニアになればすぐに回収できます。
本気でエンジニアになって開発をしたい、Web制作をしたいと言う方には有料プログラミングスクールがおすすめですね。
無料でもちゃんとしたレベルのことを学べるのか?
「無料のスクールってちゃんと使える技術を学べるの?」
と疑問を持つ方もいると思うのですが、内容はしっかりとしていて、エンジニアとして仕事ができるようにプログラミングを教えてくれます。
無料プログラミングスクールの中には、正社員就業率95%を超えるところもあるくらいです!
一定のレベルでないとエンジニアとして採用はしてもらえませんが、卒業生の95%以上が正社員就業しているという事実は、確かな技術を持てるレベルにまで教えていると言うことがわかりますね。
JavaやPHPなど、案件の数が多い言語などを扱うことが多いのも特徴のようですね。
無料は悪と言うのは短絡的
無料だと裏があるから、無料=悪だ
この考え方って、文字にしてみるととても浅はかだってことがわかりますよね。
世間には無料で提供されている質の良いサービスは山ほどあります。
Google検索、Gmail、オフィスオンライン、Dropboxなどのクラウド上のデータ保存ソフトなどなど・・・
他にもリクルートエージェントやdodaのような転職サービスも利用者は無料でサービスを受けられます。
転職に成功した場合、企業から人材会社に紹介料が支払われる仕組みは、エンジニアでいうSES契約そのものですね。
SES業界だから悪いと言う訳でもなく、就職する企業によって変わります。
マジでこの会社だめだ!と思ったら変われば良いんです、スキルがあればつぶしは効きます。
SESでの勤めを2年くらいして自社開発への転職か、フリーランスになることは無料スクールからでも十分可能でしょう。
無料で下積みできると考えればむしろトクかも
先述しましたが、未経験のエンジニア就職は有料スクールでも無料スクールでもSES契約からが一般的です。
未経験からいきなり、LINEやYahoo、富士通、Facebookなどの大手に就職することはまず無理です。
初めはどのエンジニアも下積みから初めて1〜2年したら自社開発の企業か、フリーランスとして独立の道を歩むのが、成功ルートと言えるでしょう。
となると、無料スクールで技術を学んで、最速で就職ができるSES契約は、エンジニアとしての初めの力をつけるにはかなり親切なシステムになっていると言えると思います。
長い人生の中の1〜2年を頑張れば、そのあとはフリーランスになって月収50万円、ゆっくりした時間も取れて家族とお出かけも十分できると言う理想の生活が掴めるんです。
逆に言えば1〜2年必死で頑張れない人はエンジニアになって稼ぐのは諦めて他の方法を探しましょう。
SES契約だからブラック企業に勤めるという訳でもないですし、SESでも楽しく働いているエンジニアは結構多いと聞きます。
結局のところ運の要素もありますが、自分の人生を自分で切り開こうと言う気概があれば全然心配いらないでしょう。
無料=ブラック企業論も根強いのでしっかり確認しよう
とは言え、SES契約のエンジニアが長時間労働が多かったり、無理難題を押し付けられる下請け企業に就職することになったと言う事実もあるでしょう。
火のないところに煙は立たないと言いますからね。
今後、業界全体の働き方が改善の方向にむか言う可能性もありますが、今現在そういった企業があるとすれば、就職する前にしっかり調べて、望まない状況におちいらないように行動しましょう。
SES契約の企業がブラックじゃないかどうかを見分けるポイントとしては
- 社長がどんな人か(ネット上の口コミをよくみる)
- 企業情報をしっかりと開示してくれる(条件など、細かいことを聞いてもきっちり答えてくれる)
などがありますが、案件の単価と、企業がとるマージンについて開示してくれるところは信用ができますね。
逆に案件単価やマージンについて聞いた時にまともに答えてくれないような企業は後ろめたいことや、怪しいことがあると思います。
疑問点は入社前にしっかりとつぶして、自分で「よし、この会社は大丈夫だ。」と思えたらエンジニア就職の門を叩けば良いのです。
自分で情報をとることは、仕事においても、就職においても、人生を楽しく生きる上で忘れてはならないことですよ。
本当にブラックなら退職すれば良いし、スキルは消えません
最近はブラック労働も減ってきているようですし、自分が入ってしまう確率もそれほど恐るべきものではないようです。
ただし、業界未経験なので、知らないうちにブラック企業で働いていて、それが普通だと思ってしまうのがヤバイですよね。
なので、知り合いのエンジニアや、それこそツイッターなどでエンジニアの労働条件などを聞いたりチェックしたりして自分なりの業界地図を作っていきましょう。
「この企業ブラックじゃん!」と思えば、退職してまともなところを探しましょう、それさえ出来れば全然心配することはないです。
無料プログラミングスクールがおすすめな人
結局、無料プログラミングスクールがおすすめなのはどんな人?という点についてですが
- 早くエンジニア就職してキャリアアップしたい!
- 有料スクールに払うお金がない
- 年齢が20代(20代後半から受けられない無料スクールもあるので)
- 行動力があり、どんどん転職をしていける、もしくはフリーランスになる
- エンジニアとしての理想のイメージがあり、そこに向かって仕事も選んでいける
これらの項目に当てはまる人は無料プログラミングスクールはおすすめです!
お金がない20代前半の人などは、かなりラッキーな時代だし、挑戦しない理由がないと思いますよ!
とにかく早く現場を経験してしまえば、あとは行動力、自分を売り込む力があればどんな場所でも稼いでいけるはずです。
特にインフラエンジニアは人材不足で就職もしやすく、フリーランスでは単価50万円を超える案件がざらにあるそうです。
無料プログラミングスクールを卒業した人の中にも自社開発系の企業に就職してWebエンジニアになった人もいるようです。
自分は自社開発のWebエンジニアになりたいと言う主張をしっかりと続けていた方のようで、そういった意志力や、行動力が道を切り開くんですよね。
まとめ
「無料プログラミングスクールは闇だらけなのか!?」という声に対して調査した結果、いかがでしたか?
無料プログラミングスクールはSES契約でブラック企業に送り込まれるから有料スクールに行け!と言うのは短絡的なポジショントークだと言うことがわかりましたね。
ただし、有料でスクールに通った方がクオリティも高く就職先も良いところを紹介してもらいやすいと言うメリットも当然ありました。
ただ、無料だから悪いと言うわけではないので、自分が歩みたいエンジニアとしてのキャリアを明確にして、最速で理想のエンジニアの道を進む意思があれば、無料プログラミングスクールは十分に活用できる良いシステムです。
大事なのは、自分の行動力と情報収集力ですね。
エンジニアに興味がある20代前半の方などは今すぐ挑戦した方が良いと思います!
自らの人生を切り開くつもりで、エンジニアの世界に飛び込めば、理想の生活がそこで待っているかも知れませんよ。
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