2020年から義務教育でプログラミングが必修化されることを受けて、最近よく話題になる子供向けプログラミング。
ボク自身も、2019年1月から宮崎県の新富町で子供プログラミング塾の講師をします。(関連記事あり)
子供がプログラミングをはじめるにあたって、とっつきやすいのがScratch(スクラッチ)という言語です。
Scratch(スクラッチ)は難しいコーディングは必要なく、ブロックをつないで視覚的にプログラミングができる「ビジュアルプログラミング言語」の一つです。
今回はScratch(スクラッチ)とはどういったプログラミング言語なのかということと、Scratch(スクラッチ)の使い方を紹介します。
実際にScratch(スクラッチ)でゲームを作ってみた体験レビューも書きましたので、お子さんのプログラミング体験について気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
プログラミング言語Scratch(スクラッチ)とは
Scratch(スクラッチ)は、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボで開発された無料で利用できるプログラミング環境です。
あらかじめ用意されたブロックを組み合わせることで簡単にプログラミングすることができます。
視覚的に操作ができるので、小学生でもすぐにプログラミングを始めることができます。(もちろん大人がやってもOK!)
Scratch(スクラッチ)はウェブアプリなので、パソコンを開いてウェブブラウザ(Safari,Chromeなど)からScratch(スクラッチ)のサイトにアクセスするだけで使えます。
特別なソフトウェアのインストールも必要なく、作ったプログラムはすぐに画面で確認ができます。
簡単に修正ができるので、試行錯誤を繰り返しているうちに「論理的思考力」といわれるプログラミングの考え方が自然に身につきます。
「失敗を恐れず、自分でいろいろと試行錯誤を繰り返しながら作って学ぶ」ためにScratch(スクラッチ)は開発されました。
他人が作ったプログラムも見れるし、他人が作ったプログラムを改造したり、自分が作ったプログラムを改造してもらうこともできます。
作ったプログラムを世界中でシェアしてみんなで改良できることもScratch(スクラッチ)の大きな魅力です。
Scratch(スクラッチ)で何ができるのか?
Scracth(スクラッチ)では、他の様々なプログラミング言語と同様に、いろんなプログラムを作ることができます。
シューティングゲーム、アドベンチャー・RPGゲーム、アニメ、お金の計算や、体調管理などのデータをとる実用的なアプリ、交通渋滞のシミュレーションやプレゼンの資料、教材などなど、アイデアと工夫でたいていのものは作ることができます。
わかりやすいので子供向けと言われていますが、大人が使っても十分楽しめるプログラミング言語なんですよ。
別売りのパーツなどを買って、ロボットや電子楽器といったマシンを作ることもできます。
Scratchにふれて、その奥深い楽しみの世界に入っていきましょう!
Scratch(スクラッチ)を使って身につく力
Scratch(スクラッチ)を使ってプログラミングすることによって、自分が考えたことを形にすることができます。
言葉にできない思いを、パソコンを使って表現することが可能になります。
プログラムを作る時は、筋道を立てて命令のブロックを組み合わせていきます。
パズルのように自分のアイデアを形にしていくことで楽しさを覚え、論理的に考えて結果を導く思考力が見につくでしょう。
作る楽しさ、考える楽しさ、表現する楽しさを味わえるのがScratch(スクラッチ)の魅力です。
Scracth(スクラッチ)プログラミングのテクニックや考え方は、CやJava、JavaScript、PHPなどといった、プロのエンジニアが使っている言語を学ぶときにも役に立つものが数多くあります。
導入がやさしいScratch(スクラッチ)から入り、マスターすることで、ハードルが上がった言語をつかう時もスムーズに開発に取り組むことができるでしょう。
楽しくプログラミングを体験する上で、Scratch(スクラッチ)は非常にすぐれたプログラミング言語なんですよ。
Scratch(スクラッチ)をはじめてみよう
まずはScratch(スクラッチ)のサイトにアクセスします。
見てのとおり、日本語に対応しているので心配はいりません。
英語圏生まれのScratch(スクラッチ)ですが、開発環境も日本語対応してるので、お子さんもすんなりプログラミングを行うことができますね。
Scratch(スクラッチ)の画面
「作る」をクリックするとこのような開発環境にうつります。
なんともゆるい雰囲気のねこが初期配置されています。
このねこのようなキャラクターのことを「スプライト」といいます。
Scratch(スクラッチ)の開発環境には
- ステージ(右上)
- スプライトリスト(右下)
- ブロックパレット(左)
- スクリプト、コスチューム、音(中央)
があり、この開発環境を使ってブロックを積んで、プログラムを書き実際に動作させていきます。
自分でオリジナルのキャラクターを書くことができたり、パソコンのマイクを使って声などを録音して使うこともできます。
Scratch(スクラッチ)の特徴
Scratch(スクラッチ)の特徴は何といってもそのわかりやすさ!
視覚的にブロックがつながるかつながらないかの形が見えるので、サクサクプログラムを組み立てていくことができます。
スクリプトの種類別に色分けされているのも分かりやすく、カラフルで視覚的にも楽しめますね。
Scratch(スクラッチ)の注意点
スクラッチは子供がプログラミングをはじめるにあたってとてもすぐれていることが分かってきたと思いますが、完璧というわけではなく、課題もあります。
Scratch(スクラッチ)は無料で誰でも使うことが可能なウェブアプリですが、体系的なカリキュラムなどは用意されていません。
簡単なチュートリアル(説明)などはありますが具体的に作り方やプログラミングを教えてくれるシステムはサイト内に用意されていません。
Scratch(スクラッチ)でプログラミングを学ぶには自分で参考書を買うか、プログラミングスクールに通うなどして、プログラミングを覚えていく必要があります。
ボク自身もプログラミング塾講師としてScratch(スクラッチ)を教える立場にありますが、最初はやはり本などをみて操作方法を覚え、プログラムを書いていきました。
Scratch(スクラッチ)でゲームを作ってみた
ボクははじめてScratch(スクラッチ)を使った時に、参考書にのっていたサンプルゲームを作ってみました。
プログラムしたい動きを考えて組み立てていくのですが、前提としてサンプルがあるのでとてもプログラムの組み立てがイメージしやすく、早くScratch(スクラッチ)を理解することができました。
インベーダーゲームなんかもScratch(スクラッチ)があればすぐに作れると思います。
今回は日経BP社から出版されている「プログラミングとアルゴリズムの基本」
を参考にScratch(スクラッチ)でゲームを作ってみました。
まとめ
視覚的に理解できる作りになっているので、子供がはじめてプログラミングを覚えるのに最適な言語Scratch(スクラッチ)
筋道を立てて、表現したいプログラムを考えることで、自分の頭でプログラムを考える「論理的思考力」を楽しく身につけることができます。
Scatch(スクラッチ)はWeb上で無料で利用できるツールなので、パソコンがあれば誰でも簡単にプログラミングの世界へ入ることができます。
小学校からプログラミングが必修化になった場合もScratch(スクラッチ)を使う学校や教室は多いと思います。
今のうちに親子でScratch(スクラッチ)を触ってみるのも良いと思いますよ。
うちの4歳の長男にもさわらせてみましたが、ゲームにはとても関心を示していました。
楽しくプログラミング言語を覚えて、考える力を身につけられるScratch(スクラッチ)は今後ますます活用されていくでしょうね。
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